
屋上緑化の効果は、エコロジーの多方面で発揮されます。
特に、断熱効果における冷暖房の省エネは有名です。
また、植物には、景観の向上や園芸セラピー、菜園を作れば収穫の喜びがあったり、憩いの場になったり、いろいろな効果が期待できます。
夏と冬の土壌下の部分と、何もしていない屋上の表面温度を測ると大きな差が出ます。
特に夏の未緑化地の温度が60度近くにまで上がっているのに対し、 緑化の部分は30度前後で安定しています。
このことは、土壌の断熱効果(熱伝導率は含水量により変化する)や、土壌に含まれる水の蒸発により熱が奪われたり、植物の蒸散作用、緑陰による効果が相乗的に働き、自然がもたらす外断熱といえます。
今まで多くの方の屋上を手掛けましたが、皆様声をそろえて「最上階の部屋が涼しくなった!」といわれます。
ベランダの窓に葦簾などと組み合わせれば、夏にクーラーをかけることが ほとんどなくなったとおっしゃるお宅もありました。
クーラーをかけるということは、廃熱を屋外に放出することです。このことがなくなる訳ですから、省エネルギーや都市の気温上昇の緩和に役立ち、また電力消費のピークカットにつながります。
屋上を緑化すると、雨水が下水に流れ込むまでに時間的な差が出来ます。
通常の軽量土壌では、水の透水のスピードは1時間当たり、4センチ~40センチ程度です。
1時間当たり30ミリの雨が相当の雨量といわれていますから、屋上庭園はかなりの雨水を吸収してくれるわけです。
このようなことからドイツのカッセル市では、下水道側から援助が出る仕組みになっており、屋上を緑化すると下水道使用料が割り引かれるそうです。